ゲンロンβ25|編集長=東浩紀

2018年5月25日[金]発行

  • 1|中森明夫+弓指寛治 司会=東浩紀 ひとが「神」になったとき――アイドルOと慰霊をめぐって(前) #37
    アイドル岡田有希子をテーマにした弓指寛治さんの「四月の人魚」展。会場を訪れたアイドル評論家の中森明夫さんとの特別対談を収録!いまアイドルOに注目した弓指さんの想い、時代によって変化するアイドル像を語る。
  • 2|デヴィッド・ケイジ 聞き手|東浩紀 実存主義的ゲームにむけて――『Detroit: Become Human』の問い #37
    クアンティック・ドリーム社最新作『Detroit: Become Human』の製作者デヴィッド・ケイジが、創作の過程とアンドロイドを視点人物としたゲームで訴えたいことを語る!
  • 3|大山顕 スマホの写真論 第14回 写真に姿を現すスマホのカメラ #37
    近代小説の人称の問題から展開する写真論!近代小説の見えない語り手は写真に映らない「撮るだけの機器」として存在していたカメラに相当する。しかし、スマホの登場によって写真の性質は大きく変わることになる…。
  • 4|渡邉大輔 ポスト・シネマ・クリティーク 第25回 ポストシネフィリー映画としてのVRゲームSF――スティーヴン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』 #37
    スティーヴン・スピルバーグ最新作にみえる「両義性」とは?ゲーム的映画と移人称、スピルバーグ的な表象の主題などの多様なトピックを扱い、従来の映画とポストシネマをつなぐ読み応えのある論考!
  • 5|梅津庸一 展評――尖端から末端をめぐって 第2回 ヌード NUDE―英国テート・コレクションより #37
    かつて美の理想型であり、繰り返し描かれてきたヌード。しかし、それは画家たちの「実験場」へと変わっていく…。気鋭の芸術家である筆者が、ヌード展で受けた衝撃とは?
  • 6|山本貴光+吉川浩満 人文的、あまりに人文的 第19回『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』『日本文学の翻訳と流通――近代世界のネットワークへ』 #37
    今回は「翻訳」をテーマにした2冊の本をめぐる対談。文学の領域にとどまらない社会的な「翻訳」の営み、そして、あまり注目されてこなかった「日本語の翻訳」を考える。新しい人文学への視点!
  • 7|西島大介 トゥルーエンドを探して 第9回 Young, Alive, in Love #37
    2012年、3.11後の世界でなにを語るのか。『ディエンビエンフー』運命の転換点!
  • 8|藤城嘘(カオス*ラウンジ) 五反田アトリエからのお知らせ  #37
    五反田アトリエコーナーは、新芸術校第三期最終成果展「サードパーティ」のレポート。アトリエで開催された”落選”展「怪獣の時代」をメインに紹介していただきました。

表紙写真:中森明夫さんと弓指寛治さん。1980年代に社会現象になったあるアイドルをテーマにした弓指さんの個展「四月の人魚」の会場にて。対談では、時代とメディアの鏡に映る「アイドルの本質」が問われた。背景にあるのは弓指さんの作品《スイスの山々》。撮影=編集部

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