ゲンロンβ41|編集長=東浩紀

2019年9月27日[金]発行

  • 1|小松理虔 【新連載】当事者から共事者へ 第1回 障害と共事 #37
    「浜通り通信」の理虔さんが『ゲンロンβ』に帰ってきた! 待望の新連載では、内部でも外部でもない立場を「共事者」いう言葉で掘り下げます。今回はNPO法人「レッツ」を取材。福祉と表現・個性の在り方を考えます。
  • 2|東浩紀 観光客の哲学の余白に・番外編 ドストエスフキーとシミュラークル(1) #37
    東による連載、今回と次回はドストエフスキーの「聖地巡礼」録をお届け。『罪と罰』の舞台は観光名所と化していた――それはラスコーリニコフが虚構に敗北したことを意味するのか。現地への観光から問いかけます。
  • 3|星野博美 世界は五反田から始まった 第9回 乳母日傘 #37
    五反田をめぐる人気エッセイ。今回は一枚の家族写真から、避暑に行く側だった父の家と、迎える側だった母の家の対比が語られます。そして両者に空襲と疎開の兆しが――家族史に戦争の影を読み取る星野さんの筆運びは必見です。
  • 4|速水健朗 【特別再録】よい子のためのツーリズム 第1回 ビーチとマスツーリズムの終わり #37
    ゲンロン黎明期の連載がついに来年単行本化。『ゲンロンβ』でも追加原稿を掲載予定です。今回はそれに先立ち、連載初回を特別再録。小説作品とともに眺めた震災翌年のビーチの風景、その意味とは。
  • 5|伊勢康平 哲学と世界を変えるには――石田英敬 × ユク・ホイ × 東浩紀イベントレポート #37
    ポストヨーロッパ哲学はどこにあるのか――『新記号論』に連なる、東洋哲学と技術をめぐる哲学者たちの熱い議論。ゲンロンカフェ初の英語イベントの模様を、充実の注解でお届けします。
  • 6|藤城嘘 五反田アトリエからのお知らせ #37
    今回は新規展示のご紹介はお休みし、新芸術校グループ展のお知らせを掲載しています。トップバッターのグループ展A『ホンヂスイジャク』の写真付きレポートは次号掲載します。

表紙写真:ペテルブルクのグリボエードフ運河(かつてのエカテリーナ運河)。『罪と罰』の舞台はこの運河の両岸に広がる。撮影場所はコクシュキン橋。小説冒頭に「K橋」として登場する。撮影=東浩紀</p>

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