ゲンロンβ63|編集長=東浩紀

2021年7月26日[月]発行

  • 1|東浩紀 観光客の哲学の余白に 第25回 保守とリベラルを超える #37
    リベラルと保守が、仲間と普遍性のどちらを優先するかの「感性の差」にすぎなくなるSNSの時代。現状を脱すべく、筆者は近代民主主義の源流であるルソーの文学性に立ち戻ります。『観光客の哲学』と『一般意志2.0』を結ぶ議論です。
  • 2|松山洋平 イスラームななめ読み 第4回 アッラーのほか、仏なし #37
    キリスト教における「ゴッド」は「神(かみ)」と翻訳され、現在の日本でそれは違和感なく受け入れられている。では、イスラーム教の創造主「アッラー」は日本においてどう訳されてきたのか。松山さんがその歴史を紐解きます。
  • 3|小松理虔 当事者から共事者へ 第12回 リア充と共事 #37
    ゲンロンカフェのイベントでの視聴者コメントをきっかけに、小松さんの煩悶が始まります。「リア充」でも「強者」でもある自分の生温さを引き受けて、自分自身の「当事者」として生きる方法を模索します。
  • 4|齋須直人 つながりロシア 第16回 「カラマーゾフの子供たち」、聖地ヴァラームへ行く #37
    ドストエフスキー生誕200年の記念ドキュメンタリー『カラマーゾフの子供たち』。撮影のために聖地ヴァラームを訪れることになった齋須さんが、現地の修道院で触れたドストエフスキーの神学とは。

表紙写真:いわきの一部で極上のつまみとして語られる「輪ゴムの刺し身」。2021年5月2日のゲンロンカフェイベント「シラスと酒」で小松理虔氏により紹介され、その後同氏のシラスチャンネルでは実食まで披露された。しかしそれはのち深刻な世代間対立を引き起こすことになる……。詳細は小松氏の連載を参照。撮影=小松理虔</p>

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