『ゲンロン11』いよいよ発売!

ゲンロンα 2020年8月28日 配信

『ゲンロン11』大好評発売中!!

 

 
9月23日、『ゲンロン11』がいよいよ書店発売となりました!
下記公式サイトでも好評発売中です。

https://genron.co.jp/shop/products/detail/487

400頁超という過去最大のボリュームと多様さを誇る『ゲンロン11』、その内容を少しだけご紹介します。


今号の目玉

「線の芸術」と現実
『ゲンロン11』の小特集〈「線の芸術」と現実〉では、安彦良和氏と山本直樹氏をお招きしたふたつの座談会「あたたかな線と古代史」「白黒二値と連合赤軍」を軸に、マンガの描く歴史と政治についての議論が繰り広げられています。連合赤軍を、古代史を、満州を、偽史を、マンガはどう描くのか。対照的なふたりのマンガ家の「線」から、その思想を掘り下げます。

プラープダー・ユンと琴柱遥、2本のSF小説を特別掲載
『ゲンロン11』は創作も充実!
タイ文学のカリスマ、プラープダー・ユンが、「人工意識」の誕生した全体主義社会の未来を描く長編『ベースメント・ムーン』の冒頭部を本邦初訳で掲載します。
さらに、第3回ゲンロンSF新人賞を受賞した琴柱遥による書き下ろし『人間の子ども』では、「エンハンスメント」と呼ばれる遺伝子編集と非ヒト母胎による出産が一般的となった未来で「命の選別」の問題を問います。

東浩紀「悪の愚かさについて2」
ゲンロン10』でも大好評だった東浩紀の論考「悪の愚かさについて」の続編となる「悪の愚かさについて2、あるいは原発事故と中動態の記憶」が掲載されます。
前回はハルビンを訪れ、旧日本軍731部隊による「悪の愚かさ」について思索を深めた当論考。今回はウクライナの「チェルノブイリ(チョルノービリ)」を訪れ、原発事故の記憶の継承を考えます。「加害」と「被害」の二項対立を止揚する「中動態」の思想と、そこに導入される「仮想の過去」。わたしたちは博物館の論理の外で、「悪の愚かさ」をどう記憶できるのでしょうか?

哲学・思想も充実のラインナップ
新記号論』も好評発売中の石田英敬氏による特別寄稿「『記号の場所』はどこにあるのか」では、西田幾多郎の哲学と記号論を結びつけ、西欧の外に出る普遍記号論を探究します。
安藤礼二氏・中島隆博氏によるゲンロンセミナー「井筒俊彦を読みなおす」に加え、『ゲンロン10』から続く、ユク・ホイ「芸術と宇宙技芸」とイ・アレックス・テックァン「理論と冷戦」の連載も掲載。21世紀の東洋哲学がここにあります。


【目次】

[巻頭論文]悪の愚かさについて2、あるいは原発事故と中動態の記憶 東浩紀

[巻頭小説]ベースメント・ムーン(冒頭部) プラープダー・ユン 福冨渉訳
解説 バンコクは人工意識の夢を見るか 福冨渉

小特集 「線の芸術」と現実
[座談会]あたたかな線と古代史──なぜ歴史を描くのか 安彦良和+武富健治+東浩紀
[座談会]革命から「ラムちゃん」へ 大井昌和+さやわか+東浩紀
[座談会]白黒二値と連合赤軍──『レッド』をめぐって 山本直樹+さやわか+東浩紀

[論考]独立国家論 第10回(最終回) 偽史と血統の『韃靼タイフーン』 速水健朗
[論考]それはすでに線ではない──ドット・筆・Gペン 伊藤剛

特別掲載
「記号の場所」はどこにあるのか──『新記号論』から西田幾多郎を読む 石田英敬

ゲンロンセミナー
井筒俊彦を読みなおす──新しい東洋哲学のために 安藤礼二+中島隆博

ゲンロンの目
アガルタの前に立つ──ヒカシュー版シベリア神秘紀行 巻上公一
満洲で愚かさを記す 小川哲

[論考]ソ連団地の憂鬱 本田晃子
[論考]芸術と宇宙技芸 第2回 ヨーロッパのあとに、悲劇的なものをこえて ユク・ホイ 伊勢康平訳
[論考]理論と冷戦 第2回 実存主義と民族=国民ネーションの問い イ・アレックス・テックァン 鍵谷怜訳

ゲンロンの目
ステイホーム中の家出 柳美里
「映え」と写真の可能性 大山顕

創作
人間の子ども 第3回ゲンロンSF新人賞受賞後第一作 琴柱遥 大森望解題
ディスクロニアの鳩時計 午後の部X 海猫沢めろん

コラム
国威発揚の回顧と展望 #2 東京五輪と「象徴のポリティクス」 辻田真佐憲
イスラームななめ読み #2 「イスラム」VS.「イスラム教」 松山洋平
ロシア語で旅する世界 #10 循環する記憶 上田洋子

English
English Table of Contents and Abstracts


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ゲンロン、次の10年へ


ゲンロン11
2020年9月発行 A5判並製 本体424頁
ISBN:978-4-907188-38-2

ゲンロンショップ:物理書籍版電子書籍(ePub)版
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