ゲンロン新芸術校 第6期 グループD展示 『「美術は教育できるのか?」に対する切り込みと抵抗 THE MOVIE』12月5日より開催

ゲンロンα 2020年12月3配信

作品写真:甲T

【展示概要】

 2020年12月5日より13日まで、東京・五反田のゲンロン五反田アトリエにて、ゲンロン新芸術校第6期生グループ展、グループD『「美術は教育できるのか?」に対する切り込みと抵抗 THE MOVIE』展を開催いたします。本グループ展では、新芸術校第6期生のうち通常課程8名の作家と、CL課程のキュレーター1名が協働し展覧会を作り上げます。
 また、今期より、9月から12月にかけて開催される4つのグループ展に、それぞれグループ担当講師をお迎えしての指導体制となりました。グループD展では、美術家の梅津庸一氏、弓指寛治氏を担当講師に迎えます。12月12日(土)にはゲスト講師に美術家の田中功起氏をお迎えし、講評会を開催いたします。アトリエでの審査の様子および、講評会の様子は生中継で無料ネット配信を行います。遠方にお住まいのかたにも展覧会をご覧いただける機会となります。ぜひご利用ください。

『「美術は教育できるのか?」に対する切り込みと抵抗 THE MOVIE』
出展者:赤西千夏 / 飯村崇史 / 星華 / 甲T / ながとさき / 藤江愛 / 前田もにか / 三好風太
キュレーション:中田文(CL課程)
グラフィックデザイン 宮野祐

グループD担当講師:梅津庸一 弓指寛治
講評会ゲスト講師:田中功起

会期:2020年12月5日(土)~12月13日(日)
※12月12日(土)は講評のため終日休廊となります。
開廊時間:15:00-20:00
website:https://genron-cafe.jp/event/20201212/
会場:ゲンロン五反田アトリエ
 〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
※ 展覧会の会場はゲンロン五反田アトリエとなります。
 ゲンロンカフェでは開催されませんので、ご注意ください。
※ 講評会会場への入場は、受講生のみとなっております。

12月12日(土)は講評会の模様を生中継します。
レクチャーは会員限定放送で13:00より。
アトリエ中継は放送開始は14:30頃、講評会は16:30頃開始を予定しています。
一般無料アトリエ中継・講評会(Youtube):https://youtu.be/3VDIwlapSB4

<新型コロナウイルス感染症への対策のご協力のお願い>
新型コロナウイルス感染症対策として、会場では以下の対応を行っております。
ご来場のお客様は、ご協力をお願いいたします。
※マスクを着用の上ご来場ください。
※入り口では手指の消毒、検温にご協力ください。
※混雑時は入場制限を行うことがあります。ご了承ください。

 

【ステイトメント】

「美術は教育できるのか?」に対する切り込みと抵抗 THE MOVIE

「美術は教育できるのか?」という問いに対する明確な答えはあるのだろうか?

現在、活躍する作家の大多数は美大や美術予備校を経ており、教育機関と美術界が地続きであるのは確かだ。そのため、美術家になりたい人は自然の流れで美術の教育機関を目指し、その延長線上で時代の影響を受けながら制作を続けていく。とはいえ、芸術においては、技術や知識だけでなく、人と人との出会いから生まれる何かこそが賜物になり得るとは言えないだろうか。

ポルトガルの映画監督ペドロ・コスタは『ペドロ・コスタ映画論講義 歩く、見る、待つ』(翻訳:土田環、ソリレス書店、2018年、120~122頁)の中で、20歳から30歳くらいまでの間、リスボンの映画学校に通っていた時のエピソードを語っている。彼は映画学校では、反抗的な態度を取っていたという。しかし、そこで技術的な学びはあったとし、さらに次のように続けている。

「何かを感じるということ、それをどのようにスクリーンに描けばよいのかということを私に教えてくれた人は、誰ひとりとしていなかったし、じっさいにそんなことを教えられる教師などひとりもいないのです。[……]今、自分が映画学校、映画の世界に入った時のことを皆さんに話していますが、同時に師、先生、権威的なもの、知識に対する抵抗の姿勢についてもお話ししています。こうした抵抗についてなぜ話すのかといえば、抵抗すること、あらゆるものに抗うことこそが、映画を作るひとつの支柱となるからなのです」

このゲンロン新芸術校 第6期 グループDの展示は、共通項では括ることができない個々の出自や背景、立ち位置を持つ作り手たちが、やはり作り手である指導講師とぶつかり合い、お互いに美術の持つ可能性を探求し、新たな体験を鑑賞者に届けようとするものである。受講生たちはこの展示から未知の領域に足を踏み出すのだ。
本展の指導を担当する梅津庸一は、自身もパープルームという私塾を運営し、常に教育問題に向き合い続けてきた。もう1人の弓指寛治は、新芸術校第一期で金賞を受賞後、精力的に活動中だ。この2人が今回の展示を通して作家たちと共に伝えたいことは、作品をつくる側にも見る側にも波紋を投げかけるに違いない。そこから何を掬い取るかは、私たちそれぞれの未来にかかっている。

中田文(CL課程)

 

美術における「学閥問題」と「キャリアパスの問題」を鑑みれば、これまで紡がれてきた美術史も現在のアートシーンも欠陥だらけに思えてくる。わたしは美術家個人の活動と並行して私塾を営み、美術教育について考えてきた。あるいはそういう”ふり”をしてきた。美術は問題解決のためのツールではないし、有限である人生を美術に費やす意味や必然は誰かに教えてもらうものでもない。

梅津庸一

学校で教わったことなんてほとんど覚えてないけど小中高の先生や大学の教授のクソみたいな行動とか態度とかを見て「ああいう奴らにはなりたくない」という事は強く覚えているもんですよね!
反面教師!ペドロー!

弓指寛治

 

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