【展覧会情報】「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するために―わたしはだれ?」/「堀浩哉 回顧展」(2月13日より神楽坂 √K Contemporaryにて開催)

ゲンロンα 2021年2月18日 配信

アーティスト・堀浩哉さんによる展示「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するために―わたしはだれ?」および「堀浩哉 回顧展」が、2021年2月13⽇から神楽坂 √K Contemporaryにて開催されています。
堀さんは新芸術校第6期の講師をつとめています。

また、同時期には市ヶ谷のミヅマアートギャラリーにて、堀さんの新作絵画展「触れながら開いて」(会期:2月24日-3月27日)も開催されます。
堀さんの初期から新作までの絵画とインスタレーションを包括して観ることができる、これまでにない機会ですので、ぜひあわせてご高覧ください。

 

「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するために―わたしはだれ?」

2019年に原爆の図 丸木美術館にて展示されたインスタレーション作品「記憶するために – わたしはだれ?」が、今回新バージョンにて展示されます。この作品は、アーティストユニット「堀浩哉+堀えりぜ」が震災一ヶ月後に被災地を巡り、そこで目にしたもの、感じたものを表現した作品です。会場を覆う映像と音のインスタレーションは、足を踏み入れた瞬間に異空間に入ったような錯覚を起こし、圧倒的な作品の世界観に鑑賞者を引き込みます。震災から10年を経た今、私たちの記憶に「生」を改めて問いかけ、そしてこれからの私たちがどうあるべきなのかを提示してくれるインスタレーションを、ぜひ会場でご覧ください。

 

【主催者ステイトメント】

一般社団法人 日本美術継承協会(東京・新宿)は、東日本大震災から10年という今春、2月13日(土)から3月26日(金)にかけて、2つの東日本大震災復興支援企画展を開催いたします。

自然の脅威を改めて思い知らされたあの震災を受け、多くの芸術家たちが表現者として何をすべきか、何ができるのかを考え、そして行動に移しました。本展は、復興支援企画展第一弾として、アーティストユニット「堀浩哉+堀えりぜ」による音と映像のインスタレーション作品「記憶するために – わたしはだれ?」を展示いたします。これからの時代を生き、創造する私たちに何が課せられているのか。2人の美術家が表現する「生」とは何か。本展にて感じてみてください。

尚、本展の収益金の一部は東日本大震災復興支援金として寄付いたします。

主催者

【アーティストステイトメント】

2011年3月11日からほぼ一ヶ月後
被災地を巡った

瓦礫の中を通り抜け 海に出た
春の海は 穏やかに凪いでいた

震災で亡くなった人 15,894人 今なお行方不明の人 2,562人
避難したまま帰還できない人 約123,000人
そして 数多くの被曝した人

亡くなった人々 すべての名前を呼びかけ 心に刻む

ここにいるけど ここにいない
ここにいないけど ここにいる

堀浩哉+堀えりぜ

 

「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するために―わたしはだれ?」
会期:2021年2月13日(土)-3月26日(金)
※営業時間等詳細はギャラリーのウェブサイトをご確認ください。
※会期は変更になる場合もございます。

会場:Space√K (新宿区南町6 √K Contemporary B1F)
入場:800円(収益の一部は東日本大震災復興支援活動支援に寄付いたします)
主催:一般社団法人 日本美術継承協会
協力:原爆の図 丸木美術館、ミヅマアートギャラリー、SEI-RIN
技術協力:金子智太郎、田中啓介
特設ページURL:
https://root-k.jp/exhibitions/kosai-hori_erize-hori_to-remember-who-am-i/

 

【アーティストユニット「堀浩哉+堀えりぜ」】

1970年代から活動をはじめ、ブランクを経て1998年から畠中実氏を加えた3名で「ユニット00」として活動し、2002年にATTITUDE2002 熊本市現代美術館、2003年と2006年に越後妻有アートトリエンナーレなどに出展。その後、2011年の震災をきっかけにユニットを「堀浩哉+堀えりぜ」と改め、精力的に活動を続けている。

 

「堀浩哉 回顧展」

70年代から様々な表現方法を自己に落し込み、まさに自由な発想でその時代の芸術活動を牽引してきた堀浩哉さん。本展は、PART I(初期から中期の絵画)とPART II(2015年以降の近作絵画)との2セクションで構成される展示会となり、初期から近作まで、堀浩哉さんの作品の変遷を鑑賞することができます。また、本展では国内外で多くの作品を発表してきた堀さんの国内未発表作品も出展されます。
さらに、本展は新作展や、インスタレーション作品展との連動開催。様々な芸術活動を行ってきた堀浩哉という美術家を包括的に見ることができる初の試みとなっています。

堀浩哉さんがひたすらに向き合ってきた「絵画」という体系を、ぜひご覧ください。

 

【本展のハイライト】

<PART I:初期から中期の絵画-1978~1991年>

「1960年代の「前衛の時代」、反芸術、ミニマリズム、概念芸術を経て、70年代を出発点とするぼくらは芸術をゼロ地点から見直し、組み立て直すことを強いられた。ぼくもまた、パフォーマンスやインスタレーションを繰り返しながら、そこからの視点で絵画への契機を見出そうとしていた。・・・たどり着いたのが1980年発表の「エリゼの肖像へ」シリーズ(兵庫県立美術館蔵など)であり、今回の展示はその中の1点。

それから1984年には「絵画」でベネチアビエンナーレに参加するなど、ひたすら絵画のみに専念していた時期の一端を、ここに展示している。」

(堀浩哉)

 

<PART II:近作絵画-2015~2019年(滅びと再生の庭)>

「そこはなんとも不思議な植物園だった。世界の各地から、様々な植物の種や株を持ち込み、植え込んでいった。そのほとんどは根付かず滅びてしまう。しかし中には環境に適合し、あるいは先住の同種と交配しハイブリッドとして生き延びるものもいる。そうやって分類を無視して生存競争にまかせながら、それでいてとてつもなく官能的でもある植物園。・・・妻がJに『ここは滅びと再生の庭ね』と言った。Jは一瞬とまどったけれど、『ああそれはいい言葉だ』とうなずき、さらに『コウサイがここでドローイングを繰り返しているのも、まさに滅びと再生の行為だね』と言った。」

(堀浩哉)

 

「堀浩哉 回顧展」
会期:2021年2月13日(土)-3月6日(土)
11時~19時(日・月曜 定休)
※コロナウイルス感染拡大状況により、開催内容が変更となる可能性がございます。何卒ご了承ください。

会場:√K Contemporary
東京都新宿区南町6
主催:√K Contemporary
協力:ミヅマアートギャラリー
企画展HP:
https://root-k.jp/exhibitions/kosai-hori-retrospective/

 

【堀浩哉プロフィール】

1947年富山県生まれ。美術家。多摩美術大学名誉教授。1969年に「美共闘」(美術家共闘会議)を結成、議長を務める。2010年、東京・秋葉原のアーツ千代田3331内に多摩美術大学運営のオルタナティブ・スペース「アキバタマビ21」を開設し、プロデューサーを務める(2012年まで)。第41回ヴェネツィア・ビエンナーレ、「ユーロパリア・ジャパン’89」(ゲント現代美術館)、「今日の日本」(ルイジアナ近代美術館、デンマーク他巡回)、釜山国際アートフェスティバル、「センチュリー・シティー」(テート・モダン)、越後妻有アートトリエンナーレなど、国内外の展覧会に多数参加。近年の展覧会に「堀浩哉展─起源」(多摩美術大学美術館)、「ミニマル/ポストミニマル」(宇都宮美術館)、釜山ビエンナーレ、「1968年激動の時代の芸術」(千葉市美術館)、「ニューウエイブ現代美術の80年代」(国立国際美術館)、「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するためにーわたしはだれ?」(丸木美術館)など。

 

【関連展覧会情報】

堀浩哉展「触れながら開いて」
ミヅマアートギャラリー(東京都新宿区市谷田町3丁目13 神楽ビル 2F)
2021年2月24日(水)-3月27日(土) ※要予約
公式サイトはこちら:https://mizuma-art.co.jp/exhibitions/2102_hori/

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