山本直樹×さやわか×東浩紀「山本直樹はなぜ『レッド』を描いた/描けたのか」(2020/2/21収録)ダイジェスト


 2020年2月21日、ゲンロンカフェにて、山本直樹×さやわか×東浩紀「山本直樹はなぜ『レッド』を描いた/描けたのか――エロ、暴力、政治」を開催しました。

 2006年から2018年まで、足掛け13年にわたる長期連載の末に完結した、マンガ家・山本直樹さんの大作「レッド」(全13巻、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞)。半世紀前の左翼集団、連合赤軍の山岳ベース事件およびあさま山荘事件にいたる歩みを緻密な取材のもとに描いた、たいへんな力作です。デビュー後は成人向け(エロ)マンガを数多く手がけ、「ライフワークはエロマンガ」と公言する山本さんは、なぜ「レッド」を描いた/描けたのか? 批評家のさやわかさんと東浩紀が迫りました。

 本イベントは、まず〈ゲンロン ひらめき☆ひらめきマンガ教室〉の主任講師でもあるさやわかさんが、山本さんの作家歴を紹介するところからスタート。山本さんが影響を受けてきたという文学(大江健三郎、筒井康隆、橋本治……)や演劇(唐十郎、野田秀樹、ブリキの自発団……)の固有名がたくさん飛び出しました。また山本さんの特徴的な線が、どのような世界観や物語を生み出していったのか、山本作品の魅力について表現と物語の両面から考察しました。

 また「レッド」シリーズを読んだことをきっかけに、連合赤軍事件の中心人物、永田洋子に強い関心を抱くようになったという東は、永田の存在や行動は、現在のジェンダーや政治の問題を考えるにあたって、さまざまな示唆に富んでいると議論を展開しました。

 超満員の会場のなか、マンガ、ジェンダー、政治と幅広い話題で白熱した約6時間半のトーク! 本イベントのアーカイブ動画は、Vimeoにてご視聴いただけます。ぜひお楽しみください。

URL = https://vimeo.com/ondemand/genron20200221