ゲンロン大森望SF創作講座の最優秀賞である「ゲンロンSF新人賞」第4回受賞者が決定しました。

ゲンロンα 2020年9月8日 配信

2020年9月4日、「ゲンロンSF新人賞」第4回(主催:株式会社ゲンロン)の公開講評会が開催され、受賞者を下記のように決定しました。
選考委員は、評論家でSF講座主任講師の大森望氏、作家の菅浩江氏、編集者の伊藤靖氏、批評家でゲンロン創業者の東浩紀の4人となります。
受賞作は、改稿のうえ、弊社より「ゲンロンSF文庫」のラインナップとして刊行されます。

第4回ゲンロンSF新人賞
榛見あきる
「踊るつまさきと虹の都市」(48000字)

【受賞者プロフィール】
榛見あきる(はるみ・あきる)
宮城県在住。SF創作講座第4期へ通うにあたり長距離バスを多用したためか、腰に違和感を覚えるようになってきた。好きなものはロボットアニメ。

【受賞作あらすじ
】
舞台はVR技術に彩られた未来のチベット。大火で左手を失った少年僧ペーマは、バレリーナのクラーシャから密かに電子身体「羅刹女(ラクシャシー)」を借り、身分を隠して観光客にダンスを披露していた。しかしある日クラーシャから、「羅刹女」を返却しなければならなくなったと告げられる。電子身体を取り戻すため、オーディションに向かうペーマ。オーディションを動かす資本の論理。クラーシャの秘密。ペーマの踊りは認められるのか?鮮烈なイメージがほとばしる、新時代のチベット仏教VRバレエSF。

左から大森望、稲田一声、菅浩江、榛見あきる、伊藤靖、藍銅ツバメ、東浩紀(敬称略)

また、藍銅ツバメ「めめ」が次点にあたる優秀賞、今野あきひろ「受戒」が大森望賞、稲田一声「おねえちゃんのハンマースペース」が東浩紀賞に選出されました。
惜しくも選に漏れた作品も含め、最終選考に残った7作は、全文ウェブで掲載され、公開されています。下記URLのサイトをご覧ください。

超・SF作家育成サイト2019年版
http://school.genron.co.jp/works/sf/2019/

最終選考会の模様は、ネット中継され、現在も視聴が可能です。

ゲンロンSF新人賞とは

株式会社ゲンロンが2016年より運営する〈ゲンロン大森望SF創作講座〉の最終課題として提出された短編作品を対象とした新人賞です。従来の新人賞と異なり、1年間の作家養成プログラムと個別指導を経ての授賞となるところに特徴があります。第2回受賞者のトキオ・アマサワ氏が第10回創元短編SF賞を受賞し、東京創元社からの短編集刊行が予定され、SF大会で特別のパネルが作られるなど、教育の成果に注目が集まっています。
〈SF創作講座〉からはそのほかにも、高丘哲次氏(『約束の果て』で日本ファンタジーノベル大賞2019を受賞)、名倉編氏(『異セカイ系』で第58回メフィスト賞を受賞)、八島游舷氏(『天駆せよ法勝寺』で第9回創元SF短編賞を受賞)など、新しい才能が続々商業媒体でデビュー、活躍しています。
選考は、上記4人の選考委員の討議のほか、当講座のゲスト講師を務めた新井素子、円城塔、法月綸太郎の3氏、また、早川書房、東京創元社各社の編集者からの投票も参考に決定されました。

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