〈ゲンロン新芸術校〉第6期 グループB展『雨の降る日は天気が悪いとは思わなかった ●1 点』10月10日(土)より開催

ゲンロンα 2020年9月29日 配信

【展示概要】

2020年10月10日より18日まで、東京・五反田のゲンロン五反田アトリエにて、ゲンロン新芸術校第6期生グループ展、グループB「雨の降る日は天気が悪いとは思わなかった ●1点」展を開催いたします。本グループ展では、新芸術校第6期生のうち通常課程7名の作家と、CL課程のキュレーター1名が協働し展覧会を作り上げます。

また、今期より、9月から12月にかけて開催される4つのグループ展に、それぞれグループ担当講師をお迎えしての指導体制となりました。グループB展では、演出家・飴屋法水氏、美術家・青木美紅氏を担当講師に迎えます。10月17日(土)にはゲスト講師にやなぎみわ氏をお迎えし、講評会を開催いたします。講評会のうち、アトリエでの審査の様子および、講評会の様子は生中継で無料ネット配信を行います。遠方にお住まいのかたにも展覧会をご覧いただける機会となります。ぜひご利用ください。

「雨の降る日は天気が悪いとは思わなかった ●1点」
出展者:安藤卓児 / 大倉なな / きんたろう / 白井正輝 / 鈴木祥平 / 田邊恵利子 / メカラウロ子
キュレーション:金盛郁子(CL課程)
グラフィックデザイン:金盛郁子(CL課程)

グループB担当講師:飴屋法水 / 青木美紅
講評会ゲスト講師:やなぎみわ

会期:2020年10月10日(土)~10月18日(日)
※17日(土)は講評のため終日休廊
開廊時間:15:00-20:00
website:https://genron-cafe.jp/event/20201017
会場:ゲンロン五反田アトリエ 〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
※ 展覧会の会場はゲンロン五反田アトリエとなります。ゲンロンカフェでは開催されませんので、ご注意ください。
※ 講評会会場への入場は、受講生のみとなっております。

10/17(土)は講評会の模様を生中継します。
レクチャーは会員限定放送で13:00より。
アトリエ中継は放送開始は14:30頃、講評会は16:30頃開始を予定しています。
一般無料アトリエ中継・講評会(Youtube):https://youtu.be/2F5yw3D04F0

<新型コロナウイルス感染症への対策のご協力のお願い>
※マスクを着用の上ご来場ください。
※入り口では手指の消毒、検温にご協力ください。
※混雑時は入場制限を行うことがあります。ご了承ください。

 

【ステイトメント】

点取り占いで遊んだことはあるだろうか。 かつて駄菓子屋でよく見かけたものだ。店先で大量にぶら下がっている小さな四角い包み。開けると 16 枚のクジが入っており、その一枚一枚には、なんでもないような言葉が書かれている。
「よだれをふきなさい ◯5点」
「油虫におっかけられてにげました ●2点」
「君が笑えばおばけがよろこぶよ ◐4 点」

それぞれに正か負となる点数が書かれており、白丸が正、黒丸が負、半丸が持ち点により正にも負にもなる数である。すべてのクジの点数を足して 50 点を超えていたら上々、それ以下だと反省することあり、とルールは単純だ。友達と点数の多さで勝敗を賭けて遊ぶこともできる。

明快なルールとは裏腹に、クジに書かれている数行の言葉には特段メッセージ性はない。どこからかふらっと降ってきたそれらの言葉には、ときに不意を突かれるものがある。神社のおみくじならば、言葉を与えてくれるのは神様である。だが、100 円ほどの駄菓子の向こう側には、誰の顔を思い浮かべたらいいのだろう?

われわれの日常生活も、ある意味、この点取り占いの延長線上にあるのかもしれない。 ある日突然、 偶然の出来事が訪れる。それは、クジに書かれた言葉のように、日常とは関係のない場所からやってくる。点取り占いで遊んでいたはずのこちらは、今度は偶然によって遊ばれ、自分が思い描いていた生活から段々と外れていってしまう。いつまでたっても今とは違う場所に、自分の思い描いていた生活があるような、そんな感覚にさらされながら。ある日突然降りかかったこの偶然の出来事は、いったいどこからやってきたのだろう?

点取り占いの言葉がどこからきたのかわからないように、偶然をもたらした正体を突き止めることは困難だ。 私たちは永遠に、偶然が引き起こす力に屈服することしか出来ないのだろうか。

いや、そうではないだろう。 私たちは、表現という手段をもって、偶然という捉えどころのない存在と闘うことができるはずだ。 表現活動を通じて、過去を紐解き、社会の仕組みを紐解き、人間の本能を紐解き、あらゆる方法を使って、その偶然が生まれた場所を探っていく。それは、私たちが偶然の出来事と対峙し 、屈することなく乗り越えて行くための、一つの方法ではないだろうか。

本展示において、出展作家たちは、偶然を引き起こした得体の知れない根源をあらゆる方法で追求する。 そして各々の表現を通じて、「偶然」という、全く捉えどころのない、見えない敵と立ち向かう。 葛藤の痕跡でもある作品は、日常生活で起こり得た偶然に対して下された、彼らの立場の表明でもある。 巡り合わせた偶然の力に屈することのないその行為によって、彼らは、偶然の向こう側に佇んでいる捉えどころのない存在に対し、はじめて対等な立場を勝ち取らんとするのだ。

(金盛郁子)

 

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