『ゲンロンα』より新年のご挨拶

2021年1月1日

新年明けましておめでとうございます。
本年もゲンロンをどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年はおかげさまで、本サイト『ゲンロンα』を無事オープンすることができました。
ご愛顧をいただき、まことにありがとうございます。
じつはこの『ゲンロンα』、当初は『ゲンロンβ』をブラウザ上で手軽に読めるサイトを、というコンセプトで企画されたサイトでした。
しかしオープンしてみれば、小林よしのりさんと三浦瑠麗さんと東浩紀の鼎談を始め、多くの独自記事を公開するサイトとして成長しました。
奇しくもオープンがコロナ禍による緊急事態と重なったこともあり、山森みかさんによるイスラエルレポートや、東京芸術祭とのコラボ企画など、コロナ禍での文化のあり方を問う記事が数多く公開され、読者のみなさまにご好評をいただきました。
昨秋からは『ゲンロンα』の独立シリーズ「ひろがりアジア」もスタートし、本年もますます多彩な記事をお届けしていきます。
新しい目の旅立ち』のプラープダー・ユンによる新連載と合わせて、ぜひお読みください。

もちろん『ゲンロンβ』をはじめ、過去の記事もアップしております。
この記事を書いている現編集部(横山)が知らない時代のものも多く、楽しみながら編集・公開作業をしています。
個人的なおすすめは以下の記事です。

鄭熙青「ボーダーレス化する中国のやおい文化」(訳=樋口武志):過去の会報『ゲンロンエトセトラ』第1号に掲載されていた記事です。中国の腐女子(「同人女トンレンニュー」)文化について、ネットを背景とした日本のオタクカルチャーの影響を見ながら、彼女たちの自意識にまで踏み込む本格的な分析を行なっています。初出はなんと9年前で、ゲンロンが初期から尖った記事を掲載していたことがわかる内容です。会報は部数僅少につき、いまでは『ゲンロンα』でしか読めないレアな記事と言えます。

國分功一郎+東浩紀「日本で哲学をするとは」:2017年に行われた國分功一郎さんと東の鼎談です。おすすめの理由は入社前の自分が記事の構成をしているからです(笑)。たまたま客としてその場にいた批評再生塾アシスタント(当時)ということで、なぜかビールやワイン出しもしていました。國分さんが屋外でゆるくひとり語りをするという企画の開始間際、まだひとも集まっていないなか偶然東が現れ、あれよあれよという間に客席が設置され本格的なトークイベントが成立する流れの「誤配」感はいまでも鮮烈に覚えています。記事で語られる「哲学の本質」を考えさせられる一幕でした。『新対話篇』のおふたりの対談と合わせてお読みください。

アマサワ・トキオ「SFつながり(2) 岡部」:「ゲンロン 大森望 SF創作講座」の第2期最優秀賞を受賞したアマサワ・トキオさんによる、いまでは連絡先がわからなくなってしまった親友についてのエッセイです。ある意味一番多くのひとに呼んで欲しい記事がこちらなのですが、その理由はこのエッセイの結びにあるので、ぜひ最後までお読みいただきたいです。このエッセイシリーズはどれも書き手のかたの色が出ていておすすめです。琴柱遥さんによる「同人字書き」を扱った「BtoF」は、上の鄭熙青さんの記事と合わせて読むとより面白い内容になっています。

スペースの都合から三つにとどめましたが、このお正月におすすめしたい記事はまだまだあります。
東の連載「観光客の哲学の余白に」から、「無料という病、あるいはシラスと柄谷行人について」をこの三ヶ日まで期間限定で無料公開しています。
またこの3月には小松理虔さんの『新復興論』増補版が刊行される予定です。
予習として「浜通り通信」、「当事者から共事者へ」をぜひお読みください。
干支をテーマにした春木晶子さんのこの記事を読むのも面白いかもしれません。
このお正月は『ゲンロンα』でお過ごしください!

そして今年も、単行本シリーズ「ゲンロン叢書」、そして『ゲンロン』本誌を刊行予定です。
まずは1月28日に辻田真佐憲さんと西田亮介さんの共著『新プロパガンダ論』が発売されます。
現在、ゲンロンショップアマゾンでご予約いただけます。
今年も盛り沢山のコンテンツをお送りしてまいりますので、
ますますパワーアップしていくゲンロンに、ぜひご期待ください。

(ゲンロン編集部 横山)

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